熱性けいれん
- 【熱性けいれんとは】
生後6ヶ月から6歳ぐらいの赤ちゃんや幼児が、発熱とともに起こすけいれんのこと。高熱のときによく起こす。
けいれんを起こしたことがある子供は全体の3%ほどいるといわれ、そのような子供は、親が兄弟が子供のころ熱性けいれんを起こしていることが多くある。
- 【熱性けいれんの原因】
乳幼児は脳が未熟なので、発熱したことで神経
細胞の興奮が起こり、けいれんが起こると考えら
れている。扁桃炎、咽頭炎、中耳炎、はしか(麻
疹)、突発性発疹で高熱を出したときに起こすこと
が多い。- 【熱性けいれんの症状】
手足に力が入り、ガクガクさせる発作。
目はうつろか閉じている。
唇は蒼白、チアノーゼ(青紫色)になっている。
- 【熱性けいれんの検査・診断】
ほとんどの場合、けいれんの発作は5分以内で治まる。けいれん発作が治まってから受診する。けいれん発作が5分以上続くときは、夜間でもすぐ救急車を手配する。
問診
脳波検査
けいれんの起こしやすさを示す異常波が見られることがある。
意識障害が続くときは、髄膜炎かどうかを調べるために、髄液検査を行うことがある。
熱性けいれんを一度だけ起こす子供もいるが、約半分は繰り返し起こす。
熱性けいれんは「単純型」と「複雑型」の二種類がある。
単純型熱性けいれんは、熱性けいれんの大部分を占めるもので、7歳過ぎには発作を起こさなくなり、後遺症も残さず自然によくなる。
複雑型熱性けいれんは、発作の持続時間が長い(30分以上)、左右対称でない、けいれんの重責(短時間に発作を何回も繰り返す)がある、回数が多い、生後6ヶ月以下、または7歳以上といった条件に一つでも当てはまれば、複雑型と分類される。
全体の数%だが、てんかんに移行するといわれており、経過を見ていないと単純型熱性けいれんか、複雑型熱性けいれんかは、すぐに診断できないこともある。
- 【熱性けいれんの治療】
発作を止める治療
熱性けいれんのほとんどが2〜3分以内で発作は治まっているので、受診するときは発作が終わっていることが多い。
もし発作が続いていたり繰り返したときには、まず発作を止めるために、抗けいれん剤を注射したり、座薬を入れる。これは、けいれん〜低酸素状態〜脳浮腫〜けいれんの悪循環を避けるため。
予防
熱性けいれんを2回以上起こした子供には、前もってダイアップ坐薬(ジアゼパム)などを処方し、発熱したときに使う(解熱鎮痛剤といっしょに使ってはいけない)。
日常生活
発作時以外、特に注意することはない。
予防接種は発作後3ヶ月以上たてば受けられるので、高熱を出すはしかなどは熱性けいれんを起こしやすいので、早めに済ませる。
