病気・障害別 50音インデックスはこちらから

心室中隔欠損症

心室中隔欠損症とは】

生まれつき、左右の心室を分けている隔壁が完全に閉じず、穴が開いている病気。左心室から右心室に血液が流れるため、肺や心臓に負担をかけることがある。

ほとんど症状はなく自然に閉じてしまうのもから重い症状まであり、生まれてまもなく手術が必要なものまでさまざま。穴の大きさ、場所、形態、肺高血圧の有無によって、症状の出方や経過、治療法は異なる。

先天性心奇形の中で一番多い病気で、約30%
を占める。

【正常な心臓の図】

正常な心臓

心室中隔欠損症の症状】

穴が大きいほど呼吸が苦しく、母乳やミルクが飲
めないなどの症状が強くなる。

呼吸困難

哺乳障害と体重増加不良

頻脈

多汗

心雑音

穴が大きいと生後すぐには雑音が聞こえづらく、3〜5週間ぐらいから出てくることが多い。穴が小さいほど、かえって雑音は大きく聞こえることがある。

肺高血圧症が起こる

肺に血液がたくさん流れすぎて、肺の血圧が高くなる状態が続き、肺の血管の内膜がつぶれて血液が流れにくくなることがある。一度肺の血管が完全につぶれてしまうと、元に戻す治療法はない。アイゼンメンジャー症候群は、肺高血圧症のひどい状態が続き、呼吸困難やチアノーゼなど心不全を起こすことで、この状態になると手術しても治せないので、その前に手術することが重要。定期的に受診して、検査を受けること。

心室中隔欠損症の検査】

X線検査、心エコー、心臓カテーテル検査(手術を受けるときは必須)

心室中隔欠損症の治療・お世話】

目に見える症状や心臓の状態などに幅のある病気なので、治療のいらない場合から手術する場合までさまざま。

経過観察

心雑音だけで、他に症状がない場合は自然に閉じることが多いことから治療はせず、経過観察のみになることがある。

強心剤や利尿剤の投与

呼吸が速い、母乳やミルクの飲みが悪い、体重増加が悪いなどの症状がある場合、薬で心臓の働きを強めたり、心臓への負担を減らしたりする。

手術

穴が大きく、症状が出ていて自然に閉じそうにない場合や、大動脈の弁の変形が起きそうな場合は手術によって穴をふさぐ。

【循環器科を受診する病気(50音順)】
心室中隔欠損症   心房中隔欠損症   ファロー四徴症   不整脈

▲ページトップへ