低身長
- 【低身長とは】
低身長は、「その集団の中でマイナス2SD以下の身長」、乳幼児発育曲線のグラフの下側の実線よりも身長が低いということで、100人いれば3人がそれに当たる。
低身長になる原因はいくつかあるが、ほとんどがホルモンの異常はなく体質的なもので治療の必要はなく、成長ホルモン分泌不全性低身長など治療は必要なのは全体の5%ほど。
大事なのは、子供の成長率で発育曲線に並行して伸びているのか、下がっているのかということ。
通常、低身長の治療は5歳以降に開始するので、
3歳以上で低身長のときは成長記録を持参して
受診する。- 【低身長の原因】
家族性低身長
子供の最終身長は、両親の最終身長と70%の
相関関係がある。小柄でも、身長は発育曲線に
並行して伸びていく。子宮内発育遅延性低身長(体内発育不全)
在胎週数に比べて出生体重や出生身長が小さかった赤ちゃんは、一年くらいで発育曲線の帯の中に入ってくることが多いが、中には身長が低いままのこともある。
心臓や肝臓の病気があるための低身長
心臓や腎臓などの臓器に病気があると、発育状態に影響することがある。
成長ホルモン分泌不全性低身長
成長ホルモンの分泌が悪いために低身長になるもの。中には脳腫瘍があるために分泌されない、逆子だったために分泌が悪くなることもある。
甲状腺機能低下症
甲状腺ホルモンが不足するために起きる低身長で、出生直後からの場合と、成長の途中で身長の伸びが止まってしまうことがある。
愛情遮断性低身長
身体的、心理的虐待を受けていると、発育障害を起こし、年齢に比べて身長が小さいことがある。
ターナー症候群
女の子に起きる染色体異常で、低身長や生鮮機能不全を起こす。(こちらの染色体異常・ターナー症候群を参照)
軟骨無形成症
軟骨の伸びが悪い病気で、頭が大きく、手足が短く、低身長という特有の体つきをしている。この病気では軟骨があまり作られないので、骨、特に手足の長管骨が伸びず、治療をしなかった場合、最終身長は男の子で約130センチ、女の子で約120センチ。遺伝子の異常で、優性遺伝する。
- 【低身長の検査・診断】
低身長が疑われたとき、最初に行う検査は年齢や症状によって違うが、主に血液検査、尿検査、X線検査、染色体検査など。
- 【低身長の治療】
低身長の子のほとんどは、ホルモンの異常がなく体質的なもので、病気ではないので治療はしない。
心臓や腎臓に問題がある場合はそれに対する治療を、成長ホルモンに関係があると考えられるときは精密検査を行う。成長ホルモン分泌不全性低身長、ターナー症候群、軟骨無形成症の低身長の場合は、成長ホルモンの治療を行う。
